トヨタ自動車の張富士夫社長は21日、「2003東京国際自動車会議」の席上、「尊敬するメーカーを1社だけ挙げるとすれば」という司会者の質問に対し、米国GM(ゼネラルモーターズ)と答えた。
張社長は、その理由として「あの地位をこれだけ長く保ち続けることに加え、変革への取り組みも素早い」と説明した。トヨタとGMは、1980年代から米国で合弁生産を行うなど「資本の関係はないものの、人的つながりは深く、素晴らしい会社と理解している」(張社長)と讃えた。
張社長は、GMの変革の事例として第1次石油ショック後の迅速な小型車シフトや最近のディビジョン再編を挙げた。さらに「あの企業規模で変化に素早く対応していくことは、トヨタも学ばねばならない」と述べた。