優れたパッケージングと欧州車に負けない高品質で、インテリアでもユーロピアン・プレステージを主張する『アベンシス』。面の張りを感じさせる室内は、トヨタ車をさらに超えた驚きのクオリティに満ちていた。
デザイン本部の河津雅彦第1トヨタデザイン部長は語る。「全体の大まかなデッサンの段階から、大きく、しっかりした造形と面を持たせました。張りのある面がセンターからドアトリムまで大らかに連続し、安心感を与えます。そこから細部の隙間や見切りを小さくすることで、面同志の面一化をはかりました。作りこみで日本の精密な高品質感が生きています」
欧州車らしい走りをイメージさせるスポーティな味付けも光る。「メーターフードの上面(バイザー)は2重の弧でスポーティな演出をしています。さらにメリハリのあるスポーツシートを採用し、走りを重視したインテリアを主張します」と続ける。
デザインされた段階では日本導入は計画されていなかったアベンシス。「このデザインなら日本でも喜んで使っていただける」という河津氏の言うように、その高品質感は欧州車と肩を並べても全く引けを取らないだろう。