調査機関の富士経済は9日、「2003年版・燃料電池関連市場実態総調査」をまとめ公表した。将来の燃料電池市場規模は、2020年に住宅用・自動車用合わせて、20万台・3500億円に達する、と予想している。
自動車用燃料電池の市場予測によると、公共および燃料電池開発関連会社が主導となって市場形成と燃料電池車の認知が進む、としている。2010年以降には、民間主導で、本格的な市場形成期に入り、2015年に年間1万台、2020年には10万台の市場に成長すると予測している。
国内では、官民合同の燃料電池車実証プロジェクトが稼動しており、公道走行が可能な燃料電池車は、26台ある。また、トヨタ自動車と日野自動車が共同開発した燃料電池バス1台が、東京都や関係省庁との連携により、国内で初めて、路線バスとして、営業運行を開始している。