ホンダは4日発表した新型『ライフ』は、6月に就任した福井威夫社長が初めて世に送り出す新モデルとなった。都内のホテルで開かれた報道発表会では、不振の国内販売の巻き返しの第1弾となるだけに、福井社長も「いい仕上がりでしょう」と自信作に期待をかけていた。
福井社長は、発表会の冒頭で新モデルを紹介したが、約7分間のスピーチとなった。前社長の吉野浩行取締役相談役は、新車発表の際のスピーチは短めであったことから、商品に対する新社長の“こだわり”が伝わることにもなった。
福井社長は、1998年に開発部門子会社である本田技術研究所の社長に就任したが「研究所社長として最初に送り出したのもライフでした」と、振り返った。その後、ライフは同社の軽自動車の中核商品となっただけに、今回も「巻き返しへの再スタート」(福井社長)としては、ゲンのいいモデルでのデビューになったといえよう。