ゴミ収集車へのラッピング広告認可---ただし応募は1社のみ

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八王子市(東京都)は28日、同市内で使用されるゴミ収集車1台にラッピング広告を掲出して走ることを明らかにした。合計10台に掲出する予定で今年6月から広告主を公募していたが、1年間の契約になるため広告料が高額となり、応募した会社が少なかった。

同市では市の財政建て直し策のひとつとして、市内全域を走り回るゴミ収集車に有料広告を掲出するというプランを昨年春に打ち立てた。

ところがこれに対して東京都が「公用車両への広告貼り付けは前例がなく、バスや電車と違って住宅地の奥深くまで入るクルマへの貼り付けは認められない」と難色を示し、一時論争となっていた。

結局は東京都側が折れ、屋外広告物条例の特例措置としてゴミ収集車への広告掲出を認めることとなり、計画から1年遅れとなる今年6月から広告主を募集していた。

しかし、不況ということもあってか2トン車で年間50万円、4トン車で同80万円という広告費を払える会社は少なく、応募したのは隣の日野市に本社のある日野自動車のみ。当初は2トン車と4トン車の5台ずつ、合計10台に掲出する予定だったが、結局は2トン車1台で細々と始めることになった。

掲出期間は9月1日から来年7月下旬までを予定している。市では今後、広告料の見直しを行ない、広告を掲出しやすいように白いボディで発注された残る9台の収集車にも全て掲出していきたいとしている。

《石田真一》

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