鋼材80本が道路封鎖---ケガ人がいなかったのは奇跡

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27日夜、大阪府大阪市西区内の阪神高速道路池田線の下り線で「路上に多数の鋼材が散乱していて通行できない」という内容の110番通報がバス運転手から寄せられた。

警察が現場を確認したところ、片側3車線のうち2車線にH形鋼材約80本が散乱しており、クルマの通行が困難な状況になっていた。警察では過積載の発覚を恐れて逃走した可能性もあるとして、逃げたトラックの行方を追っている。

大阪府警・高速隊の調べによると、事件が起きたのは27日の午後7時5分ごろだという。大阪市西区土佐堀1丁目付近の阪神高速道路池田線を走っていたバスの運転手から「下り線側に多数の鋼材が散乱している。2車線が封鎖された状態で、残る1車線も大型車の通行には危険が伴う」という内容の110番通報が寄せられた。

警察が現場に急行したところ、現場には長さ10m、幅40cm、厚さ20cmのH形鋼材約80本が散乱しており、3車線のうち2車線を完全に封鎖。残る1車線にも鋼材の一部が突出しており、通行に危険な状態だった。

鋼材の総重量は10トンを超えており、落としたことに気づかないような量ではないことから、警察では荷崩れを起こしたことに気づきながらも、過積載などの発覚を恐れてそのまま逃走したものとみて、逃げたトラックの行方を追っている。

事故はクルマが混み合う時間に発生しているが、鋼材が落下した場面を目撃しているドライバーはいなかったが、幸いなことに落下による道路やクルマへの損傷はなく、ケガ人も発生していないという。

なお、同日の午後9時ごろには大阪府警に対し、滋賀県の運送業者を名乗る男から「うちのトレーラーが荷物を落としたまま走っていたらしい」という通報が寄せられているが、これが今回の事故に関係しているかどうかの確認を今後行っていくとしている。

《石田真一》

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