国土交通省は25日、国道や高速道路などの橋に使われている落橋防止装置の中間調査結果をまとめた。昨年、岐阜県が発注した落橋防止装置のアンカーボルトが規定より短かったことが明らかになり、国交省が同じ欠陥がないかどうか緊急調査していた。
調査結果によると、阪神大震災などを機に落橋防止工事が実施された橋梁は直轄国道で712橋、高速道路で1501橋あった。このうち、964橋の調査を終え(一部調査中)、2割に相当する174橋の落橋防止装置で設計通りの機能を発揮できないことがわかった。
国交省は、これらの工事を請け負った業者に工事をやり直すよう命じるとともに、今後は超音波探傷器を使ったアンカーボルトの全数調査を義務づける。残る橋梁の調査も継続し、秋をメドに結果をまとめる。