イギリスGPで今シーズン初勝利を挙げ、表彰台で涙を見せたフェラーリのルーベンス・バリケロがその心境をこう語った。
「去年は数レース勝っていたのに、今年はまだ勝ちに恵まれていなかった。ブラジルの国歌が流れたとき、すごく気持ちが高ぶったよ。僕が勝てなかったり、いろんな批判を受けたことで僕以上に辛い想いをした家族のことを考えていたんだ。僕がまだ駆け出しの頃、レースを続けられるように父が愛車のフィアットを売ってくれたことを思い出したら、涙をこらえることができなかったんだよ」とバリケロ。
グランプリ終了後、トラブルのためにロンドンの空港で足止めをくらい、そこで一泊を強いられた上にトロリーがぶつかった際に優勝トロフィーを壊されてしまったという。「でも僕はイギリスGPのウィナーだ。勝ったおかげでなんとか正気を保つことができたよ(笑)」と語っている。