【新型ホンダ『インスパイア』発表】ラインビームとAFS、どちらも効果は同じですが…

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【新型ホンダ『インスパイア』発表】ラインビームとAFS、どちらも効果は同じですが…
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形状こそ『USアコード』と似通っているが、新型『インスパイア』のヘッドライトは非常に複雑な造形となっている。下段にはラインビーム方式のロービームを、上段にはハイビームをウインカーを横並びで配置している。

下段に配置されているスタンレー電気製の「ラインビームHID」は薄型ながら、これまでよりも広い範囲を照射できる能力があるという。商品・技術戦略室の金子隆浩・主任研究員は「これまでのヘッドライトではロスしていた部分の光も使うようにしました」と説明する。

従来のHIDヘッドランプの場合、電球(バーナー)を包むように配置されるリフレクターに反射させ、光量を増幅して照射するという方式が取られていた。ラインビーム方式の場合、電球の上部と下部におわん型のサブリフレクターがあり、これで光をさらに増幅している。

全体の光量が増したため、比例して照射距離も伸びているという。インスパイアでは比較的大きなリフレクターが採用されているが、技術的には縦の径を若干薄めにした場合でも光量は減らないらしい。

気になるのは今月上旬にマイナーチェンジされた『ステップワゴン』に装備されていたAFS(AdaptiveFront-Lighting System:方向可変式ヘッドランプ)との両立は図れなかったのかということなのだが、金子さんは「ラインビーム方式の場合、方向可変装置を組み込まなくとも広大な照射範囲をクリアしています。つまり方向を変える必要がありません。供給メーカーの違いはありますが、今後はヘッドライトアッセンブリーのデザインに応じてどちらかを採用していくことになるかと思います」と説明する。

技術的なアプローチは全く違うが、夜間運転における問題点だった“見えない部分”を減らすという意味では両システムとも同様の効果を発している。

《石田真一》

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