警視庁、新無線システムの運用開始---逃がさない

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警視庁・通信施設課は29日、今年2月から試験的に導入してきたパトカー用の新デジタル無線の正式運用を、同日から東京都全域(島しょ部を含む)で開始したことを明らかにした。従来よりも暗号化を高め、盗聴されたとしても内容の解析を困難にしている。

これは「新車載通信システム」と呼ばれているもので、全国の大都市圏を中心とした14府県での導入が予定されているもの。デジタル方式を採用しているという点では、従来の警察無線と同じだが、暗号方式をより複雑化したことが特徴のひとつで、盗聴された場合にもその内容を解析することを難しくしている。

また、これまでのシステムにはなかった中継機能を新たに搭載している。これは基地局から送信した電波をパトカーが受信し、そのパトカーが中継局となって別のパトカーや警察官への送信を行えるようにするというもの。

従来の警察無線では電波干渉による受信困難が多発していたが、新システムでは電波の入りにくい不感地帯でも中継機能を活用することにより、現在ある不感地帯の95%で通信ができるようになると期待されている。

また、これまでは各都道府県ごとに異なる周波数を使っていたため、県境付近で起きた事件については現場レベルでの連携が難しかったが、新システムでは通信司令室からの操作で、他県の捜査車両にも同じ通信内容を一括して送信できるというシステムを導入している。これは無線機自体に周波数を自動追従させる機能を付けたことによるものだが、広域に及ぶ容疑車両の追跡などで効果を発する。
《石田真一》

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