ルノーは、マレーシアの自動車メーカーであるタンチョン・モーター・ホールディングス・バーハッド(TCMH)と、商用車『カングー』をマレーシアで生産することで合意し覚書を交わした、と発表した。TCMHは、『セントラ』(日本名『サニー』)『セフィーロ』『バネット』『セレナ』などの日産車を生産しており、ルノー・日産アライアンスによる協業の成果になる。
ルノー専用子会社のTCユーロカーズ(TCEC)が、2004年からクアラルンプールのTCMHの工場で、カングーの組み立てを開始する。同モデルは、シンガポール、マレーシア、インドネシアといった国々で売れ行きが好調なことから、新たに現地生産車種に加わることになった。
ルノーはマレーシアを東南アジアの生産拠点として位置付け、アジア太平洋地域やその他の国々への輸出拠点としても活用する方針。東南アジアは、2005年までに順次、域内関税を5%に引き下げ、アセアン域内での貿易が自由化される。