新型『ラウム』にはトヨタ・ユニバーサルデザインが実際に目で見てわかる部分が多く存在する。ポイントとなったパノラマオープンドアとタンブルシートという組み合わせの中にもそれが見て取れる。
ラウムの開発ではトヨタが独自に設けた「エルゴインデックス」と「シーン適合度」という2つの指標を使い、試験者との数十回に及ぶ試行錯誤が行われた。「ある仮説をもってクルマを作ってみる。それを試験したら、試験者が全く違う使い方をしたんです。そしてまた新しい仮説をもって新しい発見をしたんです」と駒田チーフデザイナー。デザイナーとしても新しい体験をしたのだという。
「メーターに関しては20−30回試しました。味付け、クルマとしての雰囲気。ユニバーサルデザインが感性の領域に入っていくのを実感しました」と語るのは内装を担当した三杉研治デザイナー。
外形担当の関東自動車、蓮井和彦デザイナーは「山型のベルトラインについては、デザインスケッチの段階から生かしていこうと決めていました。最終的には、さりげなく、親しみやすいデザインになったと思います」と語った。