ソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカとポリフォニー・デジタルは現地時間の13日、ロサンゼルスで開催中のE3(Electronic Entertainment Expo 2003)にて、今冬の市販を目指して開発中の『グランツーリスモ4』(以下GT4)の概要を初めて明らかにした。既存のグランツーリスモシリーズよりも自動車の特性を忠実に再現しており、オンラインにも対応したとしている。
前作の『グランツーリスモ3』では、プラットフォームをプレイステーション2に移して初のシリーズとなり、描画の緻密さに力を注いでいた。今回のGT4では「クルマの挙動をより忠実に、現実的に再現すること」に開発の主眼が置かれている。
クルマ自体の重量やエンジンの種類、装着するタイヤのサイズ、さらには路面との摩擦係数や風の流れなども演算対象に含んでおり、これをゲームで再現することが可能になった。
また、採用されるコースは現実に存在する場所(ニューヨークの街並みや、グランドキャニオン)を使用することを検討しているようだ。これらのテクスチャでは写真とコンピュータグラフィックを融合しており、ユーザー自身が実際にその場所を走っているような気分を味わえるようになっている。
こうした効果から現時点でも「美しい」と好評のリプレイ画面はさらに美しくなるという。