【D視点】マツダ『RX-8』---チャップマンとニアンが運転したら!?

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●熱い技術者魂が伝わってくる

観音開き4ドア4シーターのスペックはスポーツカーとしては世界的に珍しく、設計にも苦労があったに違いない。後席からは前のドアを開けないと降りるのもままならない。単なる珍品で終わるか独創的と評価されるかはユーザーの評価にかかっている。

RX-8は、1999年の東京モーターショーで発表された『RX-EVOLV』の量産デザインモデルとして既に2001年の北米オートショーで発表されている。トータル3年半の年月をかけて市販化にこぎつけたマツダの執念の作。そのネーミングから『RX-7』の新型を連想させるが、実は『ロードスター』に継ぐ大ヒットの期待が込められた新型車なのだ。

1969年に発表のコスモスポーツに搭載されていたロータリーエンジンは、滑らかな回転とコンパクトネスで理想のエンジンとして期待を集めたものの、省エネルギーや排ガス対策という新たな課題の前であえなく姿を消してしまった。RX-8には新世代に進化したロータリーエンジンが搭載されている。

新世代ロータリーエンジン「RENESIS」(レネシス)の復活は、マツダという一企業にとどまらず、日本の久々の明るいニュースだ。フォードから派遣された新任のルイス・ブース社長はRX-8などの新商品展開で奮闘しているが、これまでの新型車のレールを引いたのは前任者マーク・フィールズ。外国人社長に敬意を表すと同時に、残念ながら日本人社長ではこのような大胆な決断ができなかったような気がする。

RX-8から、かつての日本人の誇りであった熱い技術者魂が伝わってくるのは嬉しい。新し物好きの今は亡き天才設計者コーリン・チャップマンも誉めてくれるだろう。

《松井孝晏》

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