マイクロソフトは24日、車載情報端末向けのOS(基本ソフト)『Windows CE for Automotive』の最新版にあたる『Windows Automotive4.2』を発表し、東京都内でカーナビゲーションメーカーの技術者などを対象とした説明会を開催した。
今回から“CE for”の文字が無くなり、新たな名称となって再スタートしたWindows Automotive4.2は、これまでどおり『Windows CE.NET』をベースとして開発された車載情報機器端末専用のプラットフォーム。今回のバージョンアップでは「あらゆる相手と簡単につながる」をテーマに、通信・ネットワーク系の充実を図り、あらかじめOSのコア内に無線LAN(IEEE802.11)などの機能を内包している。また、ハードディスクなどの記憶媒体と連携させることも可能になるなど、機能発展性を考慮した改良も行われている。
さらにはシステム起動の速度を向上させ、高度かつ迅速な地図描画を実現するなど、ナビとしての使い勝手を左右する面での充実を図ると共に、デスクトップPC(Windows XPなど)と同じように使える開発ツールも提供されることになっており、これまでよりもシームレスな開発環境を実現している。
販売はカーナビメーカーなど、車載情報端末を製造・販売している会社に向けてのみ行われ、一般のユーザーがOS自体を購入することはできない。このWindows Automotive4.2が組み込まれた(OSとして使われた)商品が市販されるのは、早くても来年以降だという。