気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年3月12日付
●株価終値7862円、危機的状況(読売・1、2、3、4、9、15面)
●2003春闘、ホンダは6.4カ月、満額回答ならず(読売・8面)
●トヨタ、人間工学に統一基準、乗降しやすい車試作(朝日・11面)
●ダイムラークライスラーの燃料電池車、公道走行認定(朝日・11面)
●ホンダ、「フィット」年間販売1位記念の特別仕様車発売(東京・8面)
●奥田碩・日本経団連会長後継問題が急浮上、御手洗富士夫・キヤノン社長ら有力候補に勝ち組トップ(東京・9面)
●日産、みずほに再出資、グループで10億円((日経・7面)
●カルソニックカンセイの社長に日産の北島孝常務就任へ(日経・12面)
●BMW、3車種リコール(日経・42面)
ひとくちコメント
きょう12日は、自動車、電機など金属労協加盟の主要業種での今春闘の一斉回答日。自動車メーカーでは、一足早く日産が「満額回答」を引き出すなど、しらけムードが漂っていたが、こうしたなか、ホンダの年間一時金が前年実績並みの6.4カ月で妥結する方向で事実上決着した。きょうの日経など各紙が報じている。
同社は、連結最高益を見込む好業績を反映して前年実績を上回る6.5カ月を要求していたが、経営者側は国際競争の激化などを理由に最後まで堅い姿勢を崩さなかったという。
一方、トヨタは一時金とは別枠の平均6万円の「生産性向上対価」分も今年限りという条件付きで「満額回答」で決着している。今回、満額を引き出せなかったホンダ社員の士気が注目される。