シカゴオートショーで、フォード北米社長ジェ−ムズ・ペディ−ラ氏が、「我々はキャデラックである必要はない」と発言、波紋を呼んでいる。これはリンカーンブランドの将来に渡る見通しについて語ったもので、リンカーンは言う間でもなく長い間キャデラックのライバル、と位置付けられアメリカの高級車ブランドの2枚看板のひとつだった。
しかし価格4万から5万ドル以上、というキャデラックの路線に対し、リンカーンはSUV、エントリーモデルを含めた総合的なラグジュアリーブランド路線を歩み、キャデラックとは方向性を分かつ、というのである。
フォードではすでにマクラーレンからの技術を利用したハイパフォーマンスのリンカーン「LS」計画を放棄。これは完成すればキャデラックのVシリーズの対抗車になる予定だった。
GMのキャデラックがハイパフォーマンス、ハイプライスにシフトしているのに対し、リンカーンはバラエティあるラインアップで対抗するというのだが、一体どんなモデルが今後生まれるのか、その戦略はいかに?