日産自動車は6日、新型『エルグランド』に2カ所の不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。2002年4月から11月までに生産された3万1702台が対象。
AT制御プログラムが不適切なため、変速用クラッチの油圧が低いケースがあり、5速で高速走行中にクラッチが滑るほか、そのまま走行を続けると他ギアにも被害が拡大し、最悪の場合は中速−高速域で走れなくなってしまう。対象車をチェックし、滑った形跡がある車両はATを制御プログラム変更後の対策品に交換。滑った形跡がない場合は制御プログラムを変更する。
また、サイドのオートスライドドアではでは、消音のため組み込まれているゴムがグリースによって膨張し、最悪の場合は脱落してギアに噛み込み、ドアが閉まらなくなる。ATのトラブルは14件、ドア開閉のトラブルは30件見つかっている。