「掟を破った向こうが悪い」---集団暴行で逮捕されたレディース総長の主張

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愛知県警は3日、少女だけで構成される女暴走族(いわゆるレディース)を脱会しようとした15歳の少女に集団暴行を加えたとして、総長を名乗る18歳少女ら7人を1日までに傷害容疑などで逮捕していたことを明らかにした。

愛知県警・昭和署、非行集団対策課の調べによると、総長を名乗る18歳の少女、2代目副総長を名乗る18歳少女、特攻隊長を名乗る17歳少女の3人が中心となり、この少女に対して「グループの掟(おきて)を破った」と称し、昨年12月9日の午後1時から4時ごろにかけ、グループからの脱会を申し出た女子中学生を名古屋市内の駐車場に連れ込み、7人が交代で殴る蹴るの暴行を行った上、タバコの火を押し付けたり、髪を切るなどした疑いが持たれている。

少女はグループの掟として規定されている「月5000円の上納金」が収められなくなったことから脱会を決意したが、脱会時に支払わなくてはならない5万円の支払いも拒否。これを「掟破り」と激怒したグループ幹部が仲間に命じ、少女を連れ出した上で暴行したとみられている。暴行に至る前には「私は掟を破ったので、どんな制裁も受けます。警察には絶対に届けません」といった内容の念書を取っていたという。

警察の調べに対し、グループは「向こうが掟を破ったのだから(暴行されても)仕方が無い」と反省する様子を見せておらず、月々徴収していた上納金の流れについては黙秘を続けているという。

警察では上納金が行方が不透明なことや、暴行前に念書を取るという行為が「おおよそ少女の行動とは思えない」などの理由から、背後に暴力団の関与があるものとみて、3人の幹部メンバーを中心に厳しく取り調べを進めていく方針。

《石田真一》

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