26日、岐阜県でクルマが川に転落、ドライバーが溺死する事故があった。クルマのパワーウインドウは浸水による電気系のショートによってすぐ開かなくなってしまう。ドアも水圧によって開けることが難しくなる。そうした状況に陥った場合、脱出方法は存在するのか。
日本自動車工業会では「水中に転落したクルマからの脱出法」を紹介している。それによると大切なのは「落ち着くこと」だという。クルマはすぐには沈まないし、たとえ沈んだとしてもただちに死に至るわけでもない。だからこそ「落ち着くこと」が何より大事なのだ。
着水直後、ドアは水圧によって開かなくなるが、クルマの大部分が水没して車内に浸水し、内外の水圧差が小さくなれば開くようになる。落下した後は車内に残存する空気を吸いながら、ジッとそのときを待てば良いとのことだ。ほかにも、いくつかの状況に応じた脱出法が解説されているから一読しておこう。