2003年度のITS施策の概要を国土交通省が発表

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国土交通省(道路局)は22日、平成15年度=2003年度におけるITS施策の概要を発表した。以下、平成15年度道路関係予算概要からの抜粋となるが、大きく5項目に分けられる。

(1)ITを活用し、人・クルマ・道路のコミュニケーションを通して安全かつ快適な移動を支援する。そのために、情報収集・提供装置などのITS関連施設の整備や各種ITSサービスの研究開発、導入を進める。その予算は685億円。また、ETCの普及促進にも積極的に取り組んでいく。ETC路測機器の整備に601億円の予算を取っている。

(2) 道路の利用状況などの情報をバスなどが積極的に活用し、バスの位置情報や到着時刻をホームページや携帯電話などに提供する連帯施策を国家的に進める。これはすでに東京都が実現している。国家が動くことでフォーマットの統一などを図ってほしい。

(3)一つの車載器で道路の通行料、駐車場管理費等の路車間通信が行えるような技術の研究開発を進める。たとえば無人駐車場で小銭を用意するのは結構不便で、これにETCを利用できるようになるのは大いに歓迎だ。

(4)道路管理用光ファーバーなどを民間事業者に開放し、工事規制などの情報を収集・管理・提供できる道路GIS(Road Geographic Information System:道路に関する情報を電子地図上で一元的に管理するシステム)を整備する。その予算は70億円。

(5)道路の異常や災害に迅速に対応するために、ネットワークの整備やセンサーシステムなどを活用し、道路管理の効率化を進めていく。その事業費は3046億円となる。

ITSの予算だけで4402億円。適切か多すぎるかは、今後の政府の活動を見てから決めたい。増税が叫ばれている今、くれぐれも無駄遣いだけはしてほしくない。

《編集部》

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