米国のフォード・モーターは2002年12月期の決算を発表した。それによると売上高は前年比1.1%増の1626億ドル、最終損益が9億8000万ドルの赤字だった。前期の最終損益は54億5300万ドルの赤字で、赤字幅が大幅に改善した。金融サービスとレンタカー事業が好調だったのに加え、ゼロ金利キャンペーンで新車販売の落ち込みをカバーした。
自動車販売台数は同0.4%減の698万台とほぼ横ばいで推移した。フォードはタイヤリコール事件以降、新車販売が急減していたが、ゼロ金利キャンペーンなどの販売促進効果で、下げ止まった。収益面では、金融サービス事業とレンタカー事業が大きく貢献した。また、リストラも一段落したことから、赤字幅は大幅に改善した。
ビッグスリーでは、GMも過去最高の売上高で、ダイムラークライスラーの北米部門の立て直しがほぼ終了しており、復活を遂げつつある。