【新聞ウォッチ】奥田会長「ベアは論外」に異論を唱えるゴーン社長

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年1月17日付

●トヨタ・日野燃料電池バス実用化都バスで今夏から(読売・8面)

●日産スカイライン新型クーペ発表(読売・8面)

●春闘ベア不要論ゴーン社長異論「再建支えた従業員、見返り当然」(朝日・2面)

●いすゞ中国の合弁会社「慶鈴」出資比率20%に、連結で利益見込む(朝日・13面)

●ガソリンスタンド、セルフ式2000店突破、安さが人気(毎日・8面)

●燃料電池車に“泣き所”寒冷地で凍る排水管(毎日・9面)

●トヨタ・張富士夫インタビュー「労組要求に理解も」「中国の目標前倒し」(東京・9面)

●松下自動車用エアコン部品中国で現地生産(日経・11面)

●いすゞ、世界生産6%減今年計画国内落ち込む(日経・13面)

●自動車国際提携の果実規模生かし効率競う(日経・13面)

●東芝・アルパイン車用の情報機器で開発・販売の新会社(日経・13面)

ひとくちコメント

きょうも春闘の話題。自動車総連などが、今春闘でベースアップの統一要求を初めて見送ることを決定したのに対し、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が「賃上げに前向きな姿勢を示した」と、きょうの各紙が取り上げている。

朝日などによると、ゴーン社長は、『スカイライン』新型クーペの発表会の席で「日本の競争力は脅威にさらされているが、それが(春闘要求に対する)判断材料のすべてではない。日産自動車の再生は、株主とお客様のためだけのものではないことを考慮したい」と力説したという。

つまり、日産のV字回復は従業員たちが痛みに耐えてくれたことも大きな成果で、それをベアでも報いたいという狙いからだが、最高益を達成したトヨタの奥田碩会長が「ベアは論外」と主張するなど、ベアなしが大勢の他企業の今春闘と一線を画す姿勢を明確にアピールした。

日本経済の再生を優先する奥田会長と日産再建に奔走するゴーン社長との経営感の違いが春闘のベア要求でも浮き彫りになった。

《福田俊之》

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