【新聞ウォッチ】自動車総連もベア統一要求見送り、「ベア」春闘から消える

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年1月16日付

●タイの生産拠点、自動車各社強化、外資優遇税制など背景、三菱自動車もピックアップトラック増産(読売・8面)

●奥田碩・日本経団連会長発言「ベア今後なし」春闘から消える(読売・8面)

●コスモ石油CO2排出量小売り1トン500円(読売・9面)

●自動車総連、ベア統一要求見送りを決定(朝日・2面)

●ホンダ、中国製主力車値下げ、関税下げで競争激化(朝日・10面)

●繊維大手「車」が追い風、東レなどエアバッグなど素材増産(朝日・10面)

●タカラスイッチ押せば自転車にもバイクにも折り畳み原付き発売へ、電気自動車も量販(朝日・11面)

●今年のトップ人事ホンダ社長交代もトヨタは留任濃厚(毎日・8面)

●軽「クリーン」ヒット狙うダイハツが燃料電池車の公道実験認定、実用化へ(産経・3面)

●外環道の地下方式案沿線7首長一定の理解(産経・27面)

●マツダ・井巻久一副社長「RX-8」で市場広げたい(東京・6面)

●マツダ、フォードの「マスタング」米工場で生産、年15-20万台(日経・1面)

●いすゞ、大型トラックでアジア専用車、スズキなどと部品共通化(日経・13面)

●富士重工とジヤトコ無断変速機で新会社(日経・13面)

●東芝・アルパイン車用の情報機器で開発・販売の新会社(日経・13面)

ひとくちコメント

春闘相場などに大きな影響力がある自動車総連が、今春闘でベースアップの統一要求を初めて見送ることを決定した。きのう開かれた中央委員会で加藤裕治会長が「ベアは必要だが、一律に決められない。多くの組合が明確な額を要求してほしい」と語った。

きょうの朝日などが取り上げているが、昨年の春闘ではベア1000円を要求したが、史上最高益のトヨタを含めゼロ回答が相次ぎ、今春闘の統一要求は「現実的ではない」と判断したという。

一方、奥田碩・日本経団連会長は、「労使フォーラム」の講演で「今後ベアは実施せずに定期昇給部分にとどめ、業績の動向を賞与に反映するのが原則」と述べ、「ベアは論外」とし、今春闘に限らず、来年以降もベアは実施しない考えを示している。「ベア」という文字が「春闘から消える?」(読売)のは現実的となってきた。

《福田俊之》

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