すでに63台が被害---廃車や放置車両ばかり狙う連続放火

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8日未明、愛知県武豊町で公園駐車場に放置された軽自動車が何者かに放火されるという事件があった。その後、この現場から半径2km圏内で同様の放火事件が続発。計10台が被害を受けた。警察では放置車両を狙った連続放火の疑いで容疑者の行方を追っている。

愛知県警・半田署の調べによると、最初の現場となったのは武豊町にある武豊緑地公園内の駐車場。8日の午前1時15分ごろ、パトロール中の半田署員が炎上している軽自動車を発見。消防に通報した。被害を受けたクルマは駐車場内に長期間置き去りにされていた放置車両で、駆けつけた消防が消火作業を行ったが全焼した。

その30分後、今度は最初の現場から南に2km離れた自動車の中古部品を販売する会社の駐車場で、スクラップ置き場に置かれていた乗用車から出火。さらにはその15分後、150メートル離れた自動車修理工場に隣接した廃車置場からも出火。こちらの現場では廃車体9台が全半焼する被害を受けた。

現場周辺では昨年末から路上に放置されたクルマなど、廃車ばかりを狙った連続放火事件が発生。これまでに31件、合計63台が被害を受けた。いずれのクルマも車内に火を着けられており、民家から離れた場所に置かれたもののみがターゲットになるなど、その手口はいずれのケースも酷似している。

犯人は昼間にターゲットとなるクルマを物色しているとみられており、半田署では周辺の町に放置されたクルマをピックアップ。捜査員を配置するなどして警戒に当たってきた。今回、第一発見者となったのも放火を警戒して現場付近で張り込みをしていた捜査員だが、犯人を目撃するには至っていない。

半田署では周辺の4市町に放置された残る133台のクルマも被害に遭うのではないかとして警戒を強めている。

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《石田真一》

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