【新聞ウォッチ】輸入業撤退のヤナセが伊藤忠に身売り!?

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年11月29日付

●ヤナセ、売り上げ減でも黒字確保(読売・8面)

●来年の交通安全スローガン決まる「パパやめて脇見、携帯、飛ばし過ぎ」など(毎日・1面)

●ルノー会長、「ゴーン社長の経営手腕」評価、鋼板も日産と共同(産経・10面)

●いすゞ、カナダの天然ガスエンジンメーカーと提携(産経・10面)

●日本の底力、ホンダの「自動車生産方式」(産経・11面)

●エネルギー庁、燃料電池キット、無料で中学校に(東京・7面)

●トヨタ、米で銀行免許、自動車事業強化へ申請(日経・1面、解説13面)

●伊藤忠、ヤナセに14%出資、経営支援(日経・1面)

ひとくちコメント

きょうの日経は、1面のトップと準トップに自動車関連の記事を取り上げている。トップには、トヨタ自動車が米国で銀行免許を申請したという独自ネタ。

系列販売会社から資金を預かり運用するほか、将来はトヨタ車のユーザーに資産運用やカード発行などの金融サービスを提供することも検討するという。国内でもUFJ銀行などへの支援出資も前向きに検討されており、日米で“トヨタ銀行”の底力をアピールする注目すべき話題である。

一方、準トップ扱いが、輸入業から撤退するヤナセの続報。きのう28日の日経朝刊で「ヤナセがGM2車種の輸入権を返上し、小売りに集中する」とスクープ報道したばかり。きょうの朝日など各紙はその正式発表の内容を掲載しているが、日経だけが独自取材の記事。

それによると、伊藤忠の出資比率は創業一族を上回る14%の筆頭株主となる模様。ヤナセのメインバンクだった旧第一勧銀と伊藤忠は親戚関係にあり、輸入業務の撤退を決めたヤナセの再建を肩代わりするという。

《福田俊之》

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