滋賀、山口両県警の特別捜査本部は28日、盗みだしたトラックを解体し、部品レベルにして不正に輸出していた解体業の男ら5人を窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。
滋賀、山口両県警の特別捜査本部の調べによると、この5人は共謀し、昨春から近畿圏を中心に14府県で約100台のトラックを盗みだし、主犯格の男が経営する解体工場で部品レベルにまで分解。日本製部品の需要が高い香港やインドネシアなど、主に東南アジアに向けて不正に輸出していた疑い。被害総額はおよそ8億円とみられている。
犯行に関与した4人の男はすでに容疑を認めて起訴されているが、主犯の男は今も容疑を否認している。警察では不正に輸出された部品の流通ルートの解明を進めていく方針。