ホンダは7日『フィット』の国内累計販売台数が10月29日で30万台を超えた、と発表した。ホンダ車としては『ステップワゴン』を抜いて最短記録という。
フィットは昨年6月に発売し一年半弱で30万台に到達したことになる。同社の登録車ではステップワゴンが35カ月で30万台に到達したのが最短記録。フィットはこれを大幅に上回るスピードで大台に到達したことになる。また軽自動車『ライフ』の28カ月という記録も上回った。
ホンダは月間約2万5000台のペースでフィットを生産している。生産車種調整を細かく行ったことで可能になったもので、需要変動に即座に対応する柔軟な生産体制を整えたことが奏効したといえる。トヨタの『ヴィッツ』でさえ30万台達成は1年11カ月かかっており、ホンダの市場対応の早さが改めて示されたといえる。
ただ、気がかりなのは、フィット以外の車種が最近は軒並み販売を落としていること。新型『アコード』が来月以降、どれだけ売れてくるか注目される。また稼ぎ頭である『ステップワゴン』などミニバン系車種の立て直しも急務だ。
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