CARTシリーズ第17戦は南半球オーストラリア。27日午後2時ウェットコンディションの中、決勝70周313Kmがスタートした。水しぶきでほとんど視界がなくなってしまったオープニングラップからグリーンフラッグの瞬間、フェルナンデス(ホンダ)とバッサー(フォード)の接触から始まり9台が関連するクラッシュ。高木虎之介のマシンは背面着地して大破、高木はメディカルチェックのためリタイヤしたが、診断で異常は見られなかった。この赤旗中断でレースは50周に短縮され再スタート。ところが10周目以降、雨でイエローコーションが続く。このタイミングを利用してほとんどのチームがピットストップを行なうが、ホンダ勢の中野信治とアンドレッティはあえてピットインを見送る。イエローコーションは解除されず、本来の周回数である70周の半分以上、36周を完了すれば中断でもレースは成立する。アンドレッティは16周目にピットストップ、このままフルコースコーションが続いて36周で赤旗中断となれば、アンドレッティの優勝だ。また50周を走りきった時点で終了となればカナーン(ホンダ)の優勝で決まる。中野は36周中断で3位入賞のもくろみだ。しかしレースは36周ではなく50周でもなく、40周目に赤旗中断チェッカーフラッグとなってしまった。1位はドミンゲス、中野は13位で終わった。トヨタは4位にブラックが入賞、マニュファクチャラーポイントで2位ホンダに46点差をつけてCARTダブルタイトルを確定した。■リザルト1:マリオ・ドミンゲス フォード/ローラ 2:00'06.5242:パトリック・カーペンティア フォード/レイナード 2:00'08.7013:ポール・トレイシー ホンダ/ローラ 2:00'09.07313:中野信治 ホンダ/ローラ 2:00'24.094■ドライバーズ・ポイントランキング1:クリスチアーノ・ダ・マッタ トヨタ/ローラ 2192:ブルーノ・ジュンケイラ トヨタ/ローラ 1443:ダリオ・フランキッティ ホンダ/ローラ 13515:高木虎之介 トヨタ/レイナード4516:中野信治 ホンダ/ローラ 43■マニファクチャラーズ・ポイントランキング1:トヨタ 3012:ホンダ 2553:フォード-コスワース 226