WiLL『サイファ』のデザインは大胆でユニークだが、負けじとボディカラーもユニーク。イメージカラーの「KI」(キ=黄)に加え、「AKA」「AO」「MIDORI」「KON」「GIN」「SIRO」の7色。うちメタリックは「GIN」の1色のみ。
トヨタ自動車・VVC(ヴァーチャル・ベンチャー・カンパニー)の井熊政巳デザイナーによると、「1色で見てどうこういったものではなく、7色で揃えて見たときに、きれいに見えるように選んだ。メタリックが1色だけなのは、どうしてもメタリックというものが技術に頼っているように感じるから。だから色そのものでしっかり見せたいと思い、原色系を中心に7色選んだ」と語る。
名前の付け方も今までに無いローマ字表記。「“何とかマイカメタリック”といったような、聞いてどういった色か分からないよりも、一回聞いて分かりやすく、シンプルで忘れないものが良い。また名前は和風も意識した」と、井熊デザイナー。
カラフルなエクステリアに対してインテリアカラーは黒を基調している。「鮮やかなボディーカラーとのコントラストを狙った。おもっちゃっぽく見せないためにも、インテリアはダークな色調を選んだ。しかし黒は黒でも、ただの黒ではないですよ。テクスチャーや光の反射で異なって見えたり、わずかな色味も入っています」と井熊デザイナーは語った。