トヨタ自動車VVC(ヴァーチャル・ベンチャー・カンパニー)楠田久プロダクトマネージャーによると、「WiLL『サイファ』の開発がはじまったのは2000年初め頃。当時は運転中の携帯電話の使用が問題となり始めた頃で、携帯と競合ではなく共存できないか、携帯が安全につなげられないか、ということから始まった」そうだ。
「コミュニケーションするクルマとして、NTTドコモや、松下電器、デンソーなどにも打診したが、当時トヨタ社内で全く別体で進められていた『G-BOOK』を知って、一緒に開発することになった」と楠田プロダクトマネージャー。
さらに、楠田プロダクトマネージャーは「しかしG-BOOKを取ってしまったら、何も残らないといったクルマには仕上げたくなかった。そのために、クルマそのものもしっかりしたい。足回りは『ヴィッツ』の欧州バージョンである『ヤリス』の足回りをチューンナップして使用している」と語る。