その先進的なスタイルに負けないテクノロジを備え、新型ホンダ『アコード』が10日発表にされた。その一つが、高速道路でのドライバーの負荷を軽減し、快適性と安全性を寄与することを目的とした高速道路運転支援システム「HiDS」。1997年にホンダが世界に先駆けて発表したテクノロジーだ。
高速道路での長時間ドライブは、その単調さ故にドライバーの疲労と集中の低下を招き、判断ミスを招く原因となってきた。「HiDS」では、車速を制御し先行車との車間距離を保つ「IHCC」(インテリジェント・ハイウェイ・クルーズコントロール)と車線の維持を保つ「LKAS」(レーンキープ・アシストシステム)の2種類のテクノロジーから構成される。この2種類のテクノロジーによって、ドライバーの負荷を軽減し、疲労によるミスを防止する。
「HiDS」は、ドライバーの運転を中心に考えて支援するというNEWコンセプト「ドライバーとシステムの相互作用」に基づいて開発された。ASVを提唱する国土交通省の認可をいち早く取得し、高速道路で使用可能なアシストシステムとなった。
自動運転ができるような誤解を受けるが、「HiDS」は人間の負荷を軽減し人間のエラーを未然に防ぐためののもの。運転するのはあくまでも人間であるというのが、「HiDS」の基本コンセプトとなる。人間の負荷を軽減するということはその操作にもこだわり、ステアリングホイール内のスイッチレイアウトやインパネのデザインにもこだわっている。
SFに登場するような自動運転にさらに一歩近づいた感はあるが、操作するのは人間であるというホンダのコンセプトが活かされたテクノロジーといえる。