4日、トヨタ「デザイナーズトーク」が東京臨海副都心、MEGAWEBスタジオで開催され、新型『カルディナ』のデザイナーが開発をみずから説明した。アイデア競作段階でいったん8案に絞られた中から、次のステップに選ばれたのは「地味になりがちなトヨタのクルマ」のなかで刺激の強い永淵デザイナーによるアイデア。
トヨタ系デザイン会社、テクノアートリサーチ・制作部・永淵利行デザイナーによると、「カルディナは、多くのワゴンと違って、セダン派生のクルマではない。それを生かしたデザインにしたかった。」
出来あがったクルマを見て永淵デザイナーは、「当初のねらいだった前進感、大地をとらえる力強さが表現できた」と語る。
一方選ばれたアイデアに対してデザインチーム内では刺激が強すぎるのではという懸念もあったようだが「最近のトヨタのデザインは地味になりがち。しかし、この案に対してはトヨタ社内の他部署でも行け行けモードの雰囲気だった」とトヨタ・第2デザイン部の壁谷重一担当員は当時を振り返る。