トヨタ、燃料電池を使った世界最高効率のハイブリッド型コジェネシステム開発

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トヨタ自動車は11日、世界最高効率を実現したハイブリッド・コージェネレーションシステムを開発し、同日から同社の元町環境センターで実証実験を開始したと発表した。燃料電池とマイクロガスタービンを組み合わせることで分散型電源としては世界最高の55%という発電効率を達成した。2005年の愛知万博までに実用化する。

同社は自動車の開発から廃棄に至るまでの環境負荷低減に取り組んでいるほか、新たなエネルギー源の開発も推進している。実証実験を開始したハイブリッド型のコジェネシステムもその研究成果のひとつ。コジェネシステムはエンジンで電気と熱の両方を供給するシステムで、分散型のエネルギー供給システムとして期待されている。しかし従来のシステムは熱効率が高い半面、発電効率は大型発電所に比べて低かった。また、エンジンを活用するため排出ガスの問題もあった。

トヨタが開発したシステムは改質器を使って都市ガスから水素を取り出し燃料電池で発電する。さらに発電の際に生成される二酸化炭素(ガス)を使い、マイクロガスタービンを回し二次発電を行うという効率の高い発電を可能にした。もちろんマイクロガスタービンからの排熱(摂氏460度)も温水などに利用できる。

排ガスは同クラスのガスタービンと比較し、NOx(窒素酸化物)が100分の1以下、二酸化炭素が35%と環境性能も向上させた。

《編集部》

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