【イクリプス『AVN9902HD』発表】最大3000曲!! ---「それはない」開発者の嘆き

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カーナビ史上初めて2基のハードディスク(HDD)を搭載したイクリプス『AVN9902HD』。1基は地図データ使用されることになるが、もう1基はユーザーが自分の好きな音楽を圧縮ファイル形式で取り込めるようにするためのスペース「ミュージックジューク」として使う。この領域を全て使うと3000曲ものファイルが収録できるという。

HDDに音楽を取り込む作業に苦労はない。ごくごく普通に音楽CDをドライブに挿入し、本体左側にある「REC(録音)」というボタンを押すだけだ。これだけでCDに収められた曲は自動的にATRAC3(MDLPモード)に変換し、HDDにアップロードされていく。アルバム全曲を入れることはもちろん、任意の曲だけを選ぶことも可能だ。

音楽用HDD内には「Gracenote CDDB」を基にした約23万件のタイトルデータがあり、2002年8月までに発売された音楽CDで、トラック情報がデータベースと一致したものについてはアルバムタイトルやアーティスト名、曲名までもが自動的に付けられ、ジャンルごとのフォルダに分類される仕組みとなっている。

「著作権保護についても万全の対策を施している」と、AVC本部・商品企画部の中井克幸さんは言う。CDからHDDのアップロードは音楽CD(コピーコントロールCD除く)として市販されているものに限られ、CD-R/RWからアップロードする際にはアナログ音源となってしまう。また、CD-Rやメモリースティックに収録したMP3データの再生は可能だが、これをHDD内に収録することも不可能だ。また、メモリースティックの場合、マジックゲート対応メディアでないと音楽ファイルは再生されないなど、その条件はかなり厳しい。

これについて中井さんは「ミュージックジュークはソニーの協力を得ています。ATRAC3へのエンコードを行うチップなどもソニー製です。メモリースティックの採用もそのためですね。ソニーさん自身が著作権に対する考え方が厳しいので、我々もそれに従っています。実際、最良の考えではないでしょうか」と説明する。

面白いのはCDDBによるタイトルや曲名の自動付与だが、中井さんいわく「アーティストのジャンルというか、ポジションが微妙だと変なところに分類されてしまう」という。ファンが熱烈にロックシンガーだと思い込んでいても、「データベース会社が単なる“J-POP”として分類していることもある」らしい。テスト中に複数のアーティストでそれを発見し、開発メンバー(そのアーティストのファン)が「違うだろお」と憤慨することもあったとか。

《石田真一》

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