マツダ、タイのMT工場をアイシン系に売却…両者のねらい

自動車 ビジネス 企業動向

マツダはタイのMT(マニュアルトランスミッション)生産子会社マツダ・エンジニアリング・タイランドを20日付けでアイシン・エー・アイに売却する。アイシン・エー・アイが10日、買収計画を発表した。マツダの子会社合理化策の一貫。

売却するMT子会社はマツダとフォードの合弁会社「オートアライアンス・タイランド(AAT)」で生産しているピックアップトラック向けにMTを供給している。アイシン・エー・アイの子会社になることで今後は他メーカーへの供給も開始する。社名は「アイシン・エー・アイ(タイランド)」に変更し事業を全面的に引き継ぐ計画だ。

アイシン・エー・アイは親会社であるアイシン精機の中国MT生産子会社に資本参加しているが単独では初の海外拠点となる。マツダは子会社を整理することでタイ事業の収益性の拡大につなげる。トランスミッションは自動車の基幹部品でありながらエンジンとは異なりメーカーごとの特色を出しにくいといわれる。マツダもタイではアウトソーシングに切り替えることで調達コストを減らすねらいもある。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集