使用中のカーナビの地図データを最新のものに入れ替えようとしたとき、意外な出費となってしまうのがディスク代だ。情報量が多いDVDタイプだと、地図の更新だけで2万円近い出費を覚悟する必要がある。これがネックになり、本体購入時から同じ地図ディスクを使い続けている人が多いのではなかろうか。いざドライブに行った際、道が大幅に変わっていたとしたらパニックだ。新しく出来た道を通れば早いのに、あえて旧道を遠回り…といったことも考えられる。
しかし、『インターナビ・プレミアムクラブ』に対応したホンダ純正DVDナビを使っているかぎり、そんな心配からは開放される。購入時から初回車検までの3年間、最新の情報が入った地図ディスクを無料で貰うことができるのだ。もちろんこれは世界でも類がない、全く新しいサービス。
「カー用品店で売られているナビはどんどん魅力的に進化します。純正ナビを選んでいただいたユーザーが悔しい思いをしないように、地図だけでなくソフトウェアの更新で鮮度を保ちます。次のクルマの買い替えまで市販ナビに乗り換えられないようにする防御策でもあるのです」とインターナビ推進室の山田室長。
常に最新の地図を使えるというのはユーザーにとってうれしいかぎりだが、もちろんこれには裏の事情もある。ディスクを新しいものに交換する際には、古いディスクを持ってディーラーに出向かなくてはならない。その際、例えば車両の12カ月点検のオーダーを受けるとか、あるいは不具合箇所の修理など、ディーラーの整備部門にとってのチャンスも同時に発生する。ディスクは無料だが、使い方によっては別のところで商売が成立する余地が生まれることになる。
提供されるディスクには地図情報だけでなく、本体機能を向上するファームウェアや、新しい通信機器や規格に対応したドライバなども含まれている。従来のメーカー純正ナビは購入後の機能向上が無視されており、その点についてはユーザーからの改善要求も多かった。今回はその要望を受け、3年間は最新の機能に無償でバージョンアップできる保証をメーカーが行ったというわけだ。
また、このサービスはユーザー個人にではなく、ナビ本体に対して行われるため、中古でクルマを購入した場合、その権利を移すことも可能となる。これも他には見られないインターナビの大きな特徴となっている。