マツダは、欧州の揮発性有機化合物規制水準と同レベルの有機化合物排出量、同塗料を下回るCO2排出レベル、及び従来以上の塗装品質を同時に達成する、環境にやさしい新塗装技術の開発に成功したと発表した。
この新技術は「3ウェットオン塗装技術」と呼ばれるもので、従来の中塗り工程を上塗り工程に集約して、工程を短縮することで包括的な環境対応を図るもの。
具体的には、上塗り工程への集約でエネルギーをCO2換算で15%削減した。新開発の低溶剤型塗料と、塗装効率の高い塗装ロボットの導入で、塗料の使用量削減で塗装工場から排出されるトルエン、キシレンなど、揮発性有機化合物を45%削減した。同時に、新開発の界面制御用樹脂で現行塗料と同等以上の基本品質を確保した。
この塗装技術は防府第1工場に導入した。