【新聞ウォッチ】張社長「個人的には『こん畜生』という気持ちがあった」

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【新聞ウォッチ】張社長「個人的には『こん畜生』という気持ちがあった」
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年7月3日付

●トヨタ燃料電池車発売前倒し「世界標準とりたい」と張社長語る(朝日・11面)

●社会資本整備審議会の道路分科会「有料道路値下げを」制度見直し中間報告(毎日・2面)

●くらし発見、増える中高年ライダー、危険自覚し楽しく走る (毎日・17面)]

●トヨタ、新型商用バン「プロボックス」「サクシード」発売 (東京・8面)

●景気迷走、自動車部品メーカーなど、しぼむ国内に見切り(東京・9面)

●日本GM「オペル・ベクトラ」全面改良 (読売・11面)

●解説、燃料電池車、家庭用の技術促進にも道(読売・15面)

●国交省、燃料電池の先行導入、北海道モデル地域に (日経・5面)

●米カリフォルニア州、自動車CO2 排出規制、議会が導入法案可決 (日経・7面)

●トヨタ、海外生産、一部をグループ車体メーカーに委託 (日経・9面)

●スズキ、4輪バギー車川重へOEM供給 (日経・11面)

ひとくちコメント

「グローバルスタンダード(世界標準)をとりたい」。トヨタ自動車の張富士夫社長は、世界に先がけて年内に燃料電池車を市販する狙いについて、こう語った。しかも、「日本の自動車産業はものまねで、技術の発展にあまり貢献していないじゃないかと言われ、個人的には『こん畜生』という気持ちがあった」とも。

温厚な人柄で言葉遣いが丁寧な張社長のセリフとは思えないが、燃料電池車に賭ける意気込みは充分伝わってくる。昨日開かれた新型商用車バン『プロボックス』と『サクシード』の記者発表会に出席した際に会場内で語ったものだが、きょうの朝日と毎日がタイミングよく取り上げている。

産経と東京は、新型車の記事だけを報じ、燃料電池車については触れていないが、読売はその新型車も紹介していない。

商用車ということで軽視したのだろうが、月間販売目標は2車種合計で7000台、しかも「商用ばかりでなく、低価格のワゴンタイプの乗用車にもなるのでユーザー層は幅広い」(トヨタの担当役員)と国内販売の巻き返しに大いに期待を寄せているそうである。

《福田俊之》

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