気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年7月1日付
●猪瀬直樹氏、高速道路建設「瞬間凍結」を示唆(読売・2面)
●オーダーメイド、クルマ、家電にも登場、生き方を表現(読売・11面)
●自動車メーカー、中国戦略加速「眠れる巨大市場を掘り起こせ」(産経・5面)
●主要30業種の動き、7−9月期、自動車は軽・小型車と輸出好調(日経・16面)
●愛知万博、開催まで1000日、豊田章一郎会長トップ自らPR(日経・33面)
ひとくちコメント
この1カ月間、世界が熱中し感動した2002年ワールドカップが閉幕した。「ブラジル、独破りV、史上最多5度目」(朝日)など、きょうの各紙は1面トップをはじめ、スポーツ、社会面で大きく報じている。日経もトップ記事は「再生医療企業が参入」という企業ネタだが、得点王に輝いたブラジルのロナウド選手がトロフィを掲げるカラーのスナップ写真とともに、準トップ扱いで掲載している。
宴の後の寂しさが、ひたひたと押し寄せてくるが、お祭り好きの日本にとっての次のターゲットは一体何か。そんな中、きょうの日経と毎日が社説で、開催まで1000日を切った「愛知万博」関連の記事を取り上げている。
「万博は日本の素晴らしさを世界に伝える絶好のチャンス」(日経)などと、愛知万博の会長を務める豊田章一郎・トヨタ名誉会長もPRに余念がないが、「まだ、時間はあるものの、足元から盛り上げていくことなしに、万博は成功しない」(毎日)という厳しい指摘もある。スポーツの祭典とは比較にならないが、世界中が注目するようなイベントを期待したいものである。