気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年6月20日付
●道路民営化推進委員会の委員長、今井敬・前経団連会長で調整 (読売・1面)
●日産、役員賞与5割増、9人に3億9000万円 (読売・8面)
●ホンダ、スーパーカブ、世界で愛され3500万台 (産経・8面)
●ダイハツ、軽を超えた軽「コペン」発売 (産経・8面)
●ロボカップ、福岡で開催、ホンダ「ASIMO」がPK披露(東京・9面)
●シリーズたくましい企業2、トヨタ、「国際戦略、買収を軸に」 (日経・13面)
●日産ゴーン社長、父親死去で帰国、株主総会欠席 (日経・15面)
ひとくちコメント
ワールドカップの興奮が冷め止まないなか、企業の経営者にとっては1年間で最も緊張する株主総会のシーズンが到来。きょうは日産自動車が開催。ところが、議長役を務めるはずだったカルロス・ゴーン社長の実父が日本時間で19日朝死去したことからブラジル入りしたため、総会は欠席。きょうの各紙が訃報欄などで報じている。
日産の株主総会では、2002年度の役員賞与も正式決定されるが、気になるのはその支給額。読売によると、前年度より5割増やし、9人に3億9000万円が支払われる。1昨年度まで3年連続でゼロだったことを考慮すれば、昨年度の決算は過去最高益を計上したことでもあり、役員の「論功行賞」としたという。
しかし、取引先などへの厳しいコスト削減や資産売却による「V字回復」だけに、未だ社員にも満足な賞与が支払えない部品メーカーなどの経営陣らは複雑な心境だろう。