GMがすでに資本提携している相手のフィアット買収に意欲を見せている。まだフィアット側とは具体的な交渉が始まっていないが、GM社内にはトップシークレットのプロジェクトチームが作られ、買収した場合の損得が議論されているという。ただし買収には問題が2点ある。ひとつは、GMが最近韓国の大宇(デーウ)を買収したこともあり、資金的にすぐにフィアット買収に乗り出すのは苦しい、ということ。もうひとつは、フィアットが交わしているサプライヤーとの契約内容が勝手に破棄できないものであることなど。例えばフィアットはマニェッティ・マレリ社との契約を交わしているが、これがコスト高でフィアットの競争力を下げているにもかかわらず、一方的な破棄はできない契約内容となっている。リック・ワゴナー会長は、買収に向けて動くかどうかはプロジェクトチームの報告結果次第である、とコメントしており、まだ結論は出ていないもののGMが真剣であることは間違い無さそうだ。
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