2輪で前後左右自由に動ける新しい交通手段として華々しくデビューした『セグウェイ』だが、一般消費者が道路などで利用できるようになるメドが立っていない。バイクでもなく自転車でもない、電動自動車でもない、強いて言えば電動のスクーターであるセグウェイを、公道で走らせるための法的な整備がないのだ。
セグウェイ社では車道ではなく歩道を走ることができる法的な措置を各州政府に求めているが、現在のところ認可しているのは23州のみだ。
警察、郵便局など政府機関や企業に対しては特例措置が認められているものの、セグウェイが狙うのはあくまでも一般ユーザーへの普及。しかし全米でセグウェイを販売し、その使用が認められるようになるには少なくともあと1年以上かかる、という。
また、8000ドル(約100万円)という価格も一般への普及のネックになるのではないか、とも言われている。この点についてセグウェイはいくつかの機能をカットした廉価版を将来販売する予定がある、とコメントしている。それにしてもデビューだけは注目されたのに大量受注の見込みがないセグウェイは、関係者をかなり落胆させているようだ。