ホンダは、本格スポーツカーの『NSX』に運動性能を際立たせた「NSX-R」(NSXタイプR)を設定し、24日から発売すると発表した。NSXのタイプRは1992年11月から3年間生産されたが、今回新型として7年ぶりに復活した。
新型NSX-Rは、先代のタイプRで培った「徹底した軽量化」、「サーキット走行を念頭に置いた足回りチューニング」、「高精度のエンジンバランスを取り」をさらに熟成させるとともに、空力性能向上パーツを新たに採用することで、高速域での性能向上を図り、先代を上回る走行性能と操縦性能を実現した。
具体的には、エアアウトレットダクト付カーボンボンネットフード、フィン付フロントアンダーカバー、リアディフューザー、カーボンリアスポイラーなどの採用で、公道モデルとして初めて、ダウンフォースが得られるマイナスリフト空力性能を実現した。
また、エンジンについても高精度な回転重量のバランス取りなどに加え、ファイナルギアレシオの設定変更、電動スロットル制御システムのDBW(ドライブ・バイ・ワイヤー)の専用セッティングなどでレーシングカーテイストのレスポンスと力強い加速感を実現した。加えて、ダウンフォースに対応したサスペンションチューニングと専用開発のハイグリップタイヤを装着し、強力な制動力を生み出すスリット入りブレーキディスクローターと強化ブレーキパッドを採用した。
価格はNSXのノーマルクーペよりも約280万円高い1195万7000円(東京)。