日野自動車、大型車向けの高効率ハイブリッド駆動システムを開発

エコカー 燃費

日野自動車は22日、大型車向けの新型ハイブリッドシステムを開発したと発表した。シリーズ式とパラレル式の長所をあわせもったシステムで2004年末以降の商品化をめざす。

新型ハイブリッドシステムは経済産業省の関連団体であるNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトとして開発したもので、23日に自動車技術会が主催するシンポジウムで論文発表する。

同社は1991年にハイブリッドシステム「HIMR」(ハイエムアール)を搭載したバスを市販化した。同システムはエンジンで発電しモーターを回すシリーズ式だが、燃費を良くするには駆動力としてエンジンとモーターを併用するパラレル式が適しているため改良研究に取り組んできた。

パラレル式は構造が複雑なためコストが高いことがマイナス点。このため日野は燃費性能がパラレル式と同等でしかも低コストな新システムの開発に取り組み、このほど発表にこぎつけた。燃費性能のほか排出ガスも削減でき通常のディーゼルエンジンに対しNOx(窒素酸化物)は50%、PM(粒子状物質)は35%減るという。

《編集部》

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