トヨタ自動車は、上限6000億円の自己株式を取得すると発表した。1億7000万株が上限で、株式需給を引き締めて株価アップを狙う。6000億円規模の自己株式の取得は日本企業では初めて。
投資家は企業の1株当たりの収益で、投資価値を判断するため、トヨタ自動車のように36億5000万株を発行している企業は、収益が高くても株価が上がりにくい。1株当たりの利益が低くなるからだ。
このため、トヨタは上限6000億円または上限1億7000万株の普通株式を市場から買い付け、株式需給を改善して株価アップを目指す。取得した株式の使途は未定だが、消却つまり捨てることにも。
一方、トヨタは5月13日現在で保有している自己株式のうち、4000万株を消却することも発表した。