コードネーム「FX」、予想市販車名『F60』のリアに関し、フェラーリは情報を許さない。全貌はどうやらパリのモーターショーまでおあずけとなりそうである。とは言っても、リアウィングに関しては噂が流れている。それによると、一定速度になると車体から油圧で起き上がり、リフトの減少と高速時での安定性アップに大きく貢献するという。
今までFXのロードゴーイング・プロトタイプを実験してきたフェラーリの技術チーム情報筋によると、この新型ウィングは300km/hにおいて、後軸へのダウンフォースを250kgまで発生させるという。この数値は固定ウィングを用いたF50よりも約20%大きい。
また、先代にあたるF50がオープントップだったのに対し、FXはまぎれもないクーペだ。ドアのヒンジ(ちょうつがい)はフロントにあり、ドアを開くとルーフの一部とともに前方へスウィングするように持ち上がるという。その大きく開いたスペースでキャビンへのアクセスはとてもスムーズになる。