トヨタが来年6月から展開する新ブランド「サイオン」。その第1弾となるトヨタ『bB』派生のサイオン仕様イメージモデル『bbX』は、記者発表会場からニューヨークショー会場のメインエントランスであるクリスタルパレスへと展示場所を移し、毎日熱い視線にさらされている。
「サイオン」というブランドについては新聞でもテレビでも報道されたが、多くの来場者は「これ、どこのメーカー?」といった反応だ。まったく見たこともない四角いボディには「TOYOTA」の文字はいっさい入っていない。日本では「WiLL」ブランドがそうだが、サイオンは「従来のトヨタとはまったく違ったユーザー層にアピールする」のがねらいなのだ。
そのため、ニューヨークのダウンタウンの、とくにソーホーからチェルシーにかけての、先端を走っている若者が集まるようなあたりに「サイオン」のポスターが張られている。この写真のポスターは、西18丁目に店を構える「ドッグ・スパ・アンド・ホテル」の前にあった。ここは、犬好きの若者の間で注目されている店だ。
実際に、ショー会場で反応をたしかめると、「いいじゃん!」という声が多い。「見たこともないスタイルが新鮮だ!」「これはニューヨ−カーのためのクルマだよ!」とホメまくる若者もいる。何と言っても、展示車は超ハイパワー・オーディオシステム搭載車なのだ。
「アブソルートリー・クール!」とは、日本語なら「ちょーカッコいい!」だ。サイオンはじわじわとニューヨークの若者に浸透を始めたようだ。

 
    

 
           
          
 
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