アメリカのマッスルカーとしてもっともよく知られた名前のひとつである『GTO』が、2004年の春に戻ってくる。ボブ・ラッツ(ルッツ)氏が明らかにしたところによると、ポンティアックGTOは来年のデトロイト・オートショーでコンセプトモデルがデビュー、その後2004年から販売が始まる予定だという。GMでは以前にGTOの復活について、ホールデン(オーストラリアGM)『モナーロ』のGTOバージョンを作る、と語っていた。モナーロはオーストラリアで限定発売されている後輪駆動クーペだ。ただし今回の発表では、GTOのスタイリングデザインはモナーロとは異なるという。しかしハイパフォーマンスの後輪駆動クーペを作るには、アメリカで一からGTOを作り上げるよりも、あるいはオーストラリアでGTOを独自開発するよりも、ホールデンをベースとした開発をアメリカで進めた方が早い、との判断からポンティアック部門自身に開発の白羽の矢が立てられた。詳細については、現在のところV8エンジン搭載、としか発表されていない。ラッツ氏はこのほかにも、ホールデン製品について21世紀のシボレー『エルカミノ』となる可能性があることを示唆した。ただしオーストラリアでの生産能力に限界があるため、アメリカでの需要に追い付かない可能性もあり、まだ検討の余地が残されているという。
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