「マールボロ三菱ラリーアート」のフランソワ・デルクールは最終日に猛烈アタック。まずSS13でフレディ・ロイックス(ヒュンダイ)をかわして11位、SS15でトニ・ガルデマイスター(シュコダ)を逆転してトップ10に入った。
残るSS3カ所もこの3台が秒差のポジション争いを展開したが、デルクールが総合9位でマニュファクチャラーズポイント1ポイントを獲得した。「とにかく最初から攻めまくったけど、最後のSS3カ所はマキシマムアタックだった」とデルクール。「SS18の6速ギアで走るロータリーでブレーキングが遅れてしまった。白煙が上がって横にそれたから、あの時はひやっとした」。
アリスター・マクレーは最初のSSでスピンによるタイムロスがあったものの、大きなトラブルもなく完走。「ここまでリタイアを出してないというのは大事なことだよ」とアリスター。
チーム・マネジャーのデレック・ダウンシーは「次のターマック(舗装路)ラリーのサンレモ(9月)まで、夏の間に精力的にテストを重ねていく。この次のキプロスラリーはグラベルロード(未舗装路)なので、三菱ランサーに合っているから、今から楽しみだ」とコメントした。